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Fairport Convention

 今月初めに発売されたクロスビート・スペシャル・エディション『フェアポート・コンヴェンションfeaturingリチャード・トンプソン』を読みました。この本は、フェアポートが今年で結成50周年を迎えたのを記念しての発刊だといいます。そもそも、こういった本が日本で出されること自体が驚くべきことだし、英国本国を除いてフェアポート・コンヴェンションについて同様のことが起きるとは考えにくいのではないでしょうか。この本が日本でどの程度売れるのか興味があるところですが、個人的にはとても嬉しい出来事でしたね。  

 

 彼らのアルバムを最初に聴いたのは『アンハーフブリッキング(Unhalfbricking)』(1969年)ですから、その頃から大好きなグループになったのだと思います。ただ、当時はブリティッシュ・トラッド・グループとしてある程度人気があったと思いますが、メジャーという感じではなかったように思います。ですから、いままでに私の回りでフェアポートが好きという人には殆ど出会ったことがありません。そんなことより、フェアポート・コンヴェンションというグループの存在自体を知らないという人が多かったように思います。  

 

 そういった彼らがメンバー交替の変遷を経ながら50周年を迎えることになるとは、彼ら自身はもとより、ファンも全く予想すらできなかったでしょうね。そんな彼らですが、アルバムのピークは1969年に立て続けに発表された『What We Did On Our Holidays』、『Unhalfbricking』、『Liege & Lief』の3枚と、翌年1970年に発表された『Full House』でしょう。特に1969年に3枚の傑作アルバムを発表するということは驚異的ですらあります。このとき、メンバーの一人であったリチャード・トンプソンはまだ十代ですし、ギターの腕前、ソングライティング能力とも才能の萌芽をすでに見せていたのですから、やはりただ者ではなかったということでしょう。  

 

 曲は、リチャード・トンプソンが作った「Crazy Man Michael」です。アルバム『Liege & Lief』に収録されていますが、今でも人気のある曲です。歌っているのは当時のメンバーであったサンディ・デニー。リチャードは先頃リリースされた『ACOUSTIC CLASSICS 2』(2017)で自らこの曲を採りあげています。

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