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OFFICE NOTE

【オフィス・ノート】
北の社労士が思いを馳せる徒然ノート
新たな発見
大学生時代の思い出といえば、映画好きだったせいか東京都内の名画座によく通ったことや、神田の古本屋街をよく訪ねたことか。そんなこともあって、東京という街に少しずつ興味が湧いてきたのだが、決定的だったのは司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズ36『本所深川散歩・神田界隈』や37『本郷界隈』を読んでからである。ちょうど40歳を過ぎたころであるから、20年以上も前のことだ。
 
以来、東京に関する本を読み続けてきたのだが、著者としては圧倒的に川本三郎が多い。川本三郎は、文藝評論家として、映画評論家として、著作が多く、ジャンルは多岐にわたる。若いころに読んで印象に残っているのは、今回映画化された『マイ・バック・ページ』かな。その前に、『同時代を生きる「気分」』(1977)を読んでいるので、二十歳代後半からの付き合いになるか。そして今日まで20冊くらい彼の本を読んでいることになる。初期の作品は、どちらかというと文藝・映画評論をよく読んでいる。その後は今日にいたるまで、どちらかというと「散歩」ものが多い。それと、『いまも、君を想う』(新潮社)には泣かされました。

で、今日読み終えたのは『それぞれの東京−昭和の町に生きた作家たち−』(淡交社)。これが実によい。2009年に出た『きのふの東京、けふの東京』(平凡社)の続編のような気がしないでもないが、ファンとしてはどうでもいいことだ。川本三郎の本を読むと、私にとっていつも新たな発見に恵まれることが多い。今回は、木山捷平。名前は聞いたことがあるが、どのような小説を書くのかよくわからなかった。川本によると、青春小説の対極にある大人の文学であるとのこと。青春の煩悶とも恋愛の修羅とも無縁。世の中を早々に降りてしまったような世捨人の平穏があり、子ども時代からいっぺんに老境に入ってしまったような俗気の抜けたところがある。寡欲恬淡としたユーモアがあると。読まねばなるまい!
| 趣味 | 20:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
デニス・ホッパー
1月31日の日経新聞「文化」欄には驚いた。なんと、昨年5月に亡くなった俳優デニス・ホッパーに関する記事が載っているではないか。デニス・ホッパーとは20年来の親交がある谷川建司氏が、デニスとの交流を綴っている。日経新聞とデニス・ホッパーというのは、いかにも収まりが悪いのではないかという気がしないでもないが、大変興味深く読むことができた。

「団塊の世代」である私にとって、デニス・ホッパーは反逆のシンボル、アイコンといった存在であり、19歳の頃観た映画『イージー・ライダー』はいまでもバイブルのようなものである。それで随分と無茶をやらかしたし、現在もそのスピリットといったものは引きずっている。だから、ときどき失敗もする。

そんなわけで、谷川氏が先日上梓された『アメリカの友人:東京デニス・ホッパー日記』(キネマ旬報社)をさっそく読んでみる。デニス・ホッパーについてまとめて書かれた書物を読むのは、20年ほど前に読んだ『デニス・ホッパー:狂気からの帰還』(エリナ・ロドリゲス著:白夜書房)以来だ。

デニス・ホッパーは、なんといっても『イージー・ライダー』で大ブレイクしたわけだが、それ以前の出演作品は結構観ているわりに、ほとんど印象がない。『理由なき反抗』、『ジャイアンツ』、『OK牧場の決斗』など名画といわれる作品に出ているのにね。『アメリカの友人』、『地獄の黙示録』、『ブルー・ベルベット』、そして『勝利への旅立ち』あたりが彼のピークだと思う。それと、先日、久しぶりに『ビートニク』を観て、デニス・ホッパーは本当にカッコ良いと思いました。ジョニー・デップよりかね。

そんな、デニス・ホッパーと谷川さんとの20年余りにわたる交遊を本書は余すところなく伝えているようである。あまりにも強烈な役柄故、デニス・ホッパーはつき合いづらい人といったイメージがつきまとうわけだが、この本を読む限りでは素顔のホッパーは魅力的だ。また、俳優としてだけではなく彼のアーティスト(写真家)としての面もきちんと評価されており、好感が持てる。もっとも、谷川さんは、彼の写真展開催について重要な役割を担っており、そういった評価も当たり前だといえる。日本では未だホッパーの写真家としての側面が幾分知られていないことでもあり、そういった意味でも貴重な交友録であると思う。デニス・ホッパーの一ファンとして、谷川氏にお礼を申しあげたい。
| 趣味 | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
雨の日は・・・・
先週土曜日は札幌に出向き、午後から社労士制度推進月間にちなんで開催された「札幌三支部合同無料相談会」に参加。別に参加しなくてもいいのかもしれませんが、支部長という立場上、前半の講演会のみ顔を出し、後半の相談会は支部相談員に任せ、芸文館会場を後にする。

その後、午後3時過ぎにカルルス温泉へ向かう。これは、高校同期の仲よしグループが年2回行っている温泉旅行である。本来ならば、皆と一緒に行くところであるが、今回はイベント参加のため、私一人遅れて出かけることになったのだ。そんなわけで、道央高速を登別に向かい、予定時間よりも早く旅館に着くことができたのである。ところが、旅館に着いても未だ誰も来ておらず、結局、本来遅れて着くはずの私が一番早く着いてしまうことになってしまった。
 
外は何やら雨模様である。皆が着くまでロビーで読みかけの『雨の日はソファで散歩』(種村季弘:ちくま文庫)読み始める。大好きな種村季弘最後のエッセイ集であるが、これがまた良い。洒脱な語り口とさりげない知識の絶妙なバランス。プロだから当たり前と言えそうだが、こういった大人の風格を出せる人はそんなにいないのですよね。

種村季弘といえば澁澤龍彦とともに、若いころから読み続けてきた独逸文学者であり、受けた影響も大きい。『吸血鬼幻想』(薔薇十字社)や『影法師の誘惑』(冥草舎)は、今でも私の本棚にひっそりと置かれているし、『書物漫遊記』、『食物漫遊記』などを読んだときは、その文章の上手さに惚れ惚れとしたものである。全集を買うほどではなかったが、主な単行本は結構買い求め、読んでいるので、やはり私にとっては大切な人であった。種村さんは2004年の8月に亡くなっていますが、彼の作品は澁澤龍彦とともにこれからも読み継がれていくと思いますね。

そう書いているうちに、何故か無性に他の種村季弘作品を読みたくなってきた。刊行当時買い求めて未だに積読状態だった『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社)でも読むとするか。
| 趣味 | 11:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
居酒屋巡り
毎日一店ずつ読んできた太田和彦著『居酒屋百名山』がそろそろ終わりに近づいている。この手の本は、いっぺんに全部読まず、少しずつ読んでいくのが私の流儀である。こんなおいしい本をいっぺんに読むなんてもったいない。それぞれのお店に対する著者の想いに共感をよせながら、お店の雰囲気を想像してみるのも楽しいものである。それにしても太田和彦さんの文章が良い。『黄金座の物語』といい、『シネマ大吟醸』といい、この人の書くものを読むと、ほっとさせられる。

『居酒屋百名山』で紹介されている北海道の居酒屋は6件。独酌三四郎(旭川市)、しらかば(釧路市)、味百仙(札幌市)、魚菜(札幌市)、ふらの(札幌市)、粋花亭(函館市)のうち、訪ねたことのあるのは独酌三四郎と味百仙のみ。粋花亭は2月に函館に行った折に地元の同業者数人で寄ってみたのであるが、入れませんでした。すでに酔っていたので体よく断られたのかもしれない。再度、函館を訪れた折には是非行ってみよう。

独酌三四郎へは去年の3月に行きました。札幌で受けられる研修会をわざわざ旭川で受講し、訪ねてみたのですが、なかなか雰囲気も良く、落ち着いたお店でした。鰊漬けと日本酒(「風のささやき」)が良く合い、また訪れてみたいと思わせましたね。札幌駅北口にある味百仙はよく行くお店です。お店ができた当時、数回通ったときには、そんなに印象に残るお店ではなかったのですが、十数年後、太田さんの本を読んで再度訪れてみて驚きましたね。料理といい、お酒といい、こんなにきちんとした居酒屋だとは思いませんでした。いや、恥ずかしいことです。そんなわけで、このお店にはよく行きます。しかし、人気店の故か、予約なしで入ることは結構難しくなっているようです。

来月は東京、11月には京都を訪れる機会があります。いずれも、会議や研修会への参加なのですが、せっかくですから、太田さんの本を参考にして、居酒屋巡りをしてこようと思っています。
| 趣味 | 14:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
ナニカアル?
作家林芙美子が昭和17年に陸軍報道部の嘱託として訪れたジャワ、ボルネオでのできごとを描いた桐野夏生著『ナニカアル』読了。桐野夏生さんが大変人気のある作家だということは以前から知ってはいたが、彼女の本を読むのは今回がはじめてである。おそらく、『ナニカアル』が林芙美子について書かれた本でなければ、今後もよほどのことがない限り桐野さんのかかれた本を読むことはなかったであろう。また、林芙美子についても、『放浪記』の作者であること以外、子供のころは全く知らなかった。年を経るにつれてどことなく林芙美子という作家が気になりだしたに過ぎない。しかし、だからといって彼女の本を読んだわけではない。
 
興味のきっかけを与えてくれたのは、やはり成瀬巳喜男の映画ということになるだろう。成瀬は、林芙美子の代表作である『放浪記』(昭和37年)はもちろんのこと、『稲妻』(昭和27年)や『浮雲』(昭和30年)を映画化している。特に『浮雲』は、日本映画の傑作として名高い。私もこの映画を観て打ちのめされた一人である。おそらく、そういった人たちが全国に大勢いるに違いない。

で、その『ナニカアル』ですが、そもそも林芙美子のことを何も知らないわけですから、読後感は新鮮な驚きに満ちていたということしかない。映画『放浪記』を観ていた限りでは、随分と敵の多い人だったのだろうなということしか思い浮かばないし、人間的には自由奔放過ぎて周りの人たちは随分と迷惑を受けただろうな、とは思う。でも、きっと彼女が生み出した小説は、これからも多数ではないだろうが読み継がれていくのではないだろうか。少なくとも成瀬映画を観た人ならば、そう思うに違いない。『ナニカアル』では、恋人から「君の書いた物など、10年後には何ひとつ残っちゃいない」と言われていますがね。そんなわけで、『浮雲』(新潮文庫)を買ってしまいました。
 
(林芙美子もジャワやボルネオ辺りで聴いたかもしれないガムラン音楽)
| 趣味 | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジャズ喫茶
先週土曜日は、午後から顧問先の変更就業規則説明会のため仕事。そんなわけで日曜日は完全オフにし、札幌に行ってみる。本とCDを購入するためだが、お目当ての品は全く無し。ジュンク堂でマイク・モラスキー著『ジャズ喫茶論』を見つけたので買い、そのまま近所のビアホール「ライオン」に駆け込み、ビールを飲みながらピラピラとページをめくってみる。懐かしい店の名前が出てきて、思わずニヤリとさせられる。

私がジャズを聴き始めたのは19歳か20歳くらいからである。最初に聴いたのは、当時人気があったギタリスト、ラリー・コリエルとヴァイブ奏者のゲーリー・バートンとの共演盤だったと思う。NHKのFMラジオで聴き衝撃を受けた思い出がある。

それで初めて入ったジャズ喫茶が函館駅前にあった「エアリー」であった。当時、函館には「想苑」という老舗(?)ジャズ喫茶があったが、私はどちらかというと「エアリー」派。ただ、「エアリー」は既に存在しないが、「想苑」は今も函館公園裏手に在る。3年ほど前に行ってみたが建物も新しくなり、当時の面影(確か山小屋風の建物だったはず)は全くない。お店に入ってみたけどジャズはかかっていなかったように思う。 それで、私が最も頻繁に通っていたジャズ喫茶は、大学からの帰省の折に入り浸っていた釧路の「ディス・イズ」である。このお店は、今も昔と同じ釧路の栄町に在る。ただし、日中は営業していないようだ。3・4年前に仕事で釧路に行った折に寄ってみたが、残念ながらまだお店が開いていなかった。当時、休みには釧路に帰り、映画とジャズと本に明け暮れていたっけ。まあ、今も大して変わりはしないのですがね。
 
ところで、マイクさんの本に出てくるお店の中でよく通ったのは、上野池之端仲町通りに在った「イトウ」である。森鴎外の小説『雁』に出てくる有名な蕎麦屋「蓮玉庵」の真向かいにそのジャズ喫茶があった。当時、釧路への帰省には飛行機ではなく国鉄を利用していたので、その折には早めに上野に向かい、釧路からの帰りも、必ず蓮玉庵でお蕎麦を食べ「イトウ」でジャズを聴いていたものである。その「イトウ」も今はない。寂しいですね。もはやジャズ喫茶という業態自体が立ち行かなくなったのでしょうか。何もかもが、おしゃれになり過ぎちゃったのかな。

(私のお気に入りThe Unwantedの映像が見つかりました!)
| 趣味 | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
高峰秀子論
休み中、疲れを癒すために『高峰秀子の流儀』(斎藤明美著)を読む。著者の斎藤明美さんは、『高峰秀子の捨てられない荷物』(文春文庫)の著者でもあるのだが、未だ読んではいない。かなり以前から手元に置いてあるのですがね。まあ、いずれ読むことになると思う。高峰秀子さんは子供の頃から大好きな女優さんですから、彼女が書いた随筆などはほぼ読んでいる。特に、『私の渡世日記』(文春文庫)には深い感動を覚えたものです。俳優自らが書き下ろした文章として、これ以上のものは未だ出ていないのではないかと思います。最近では、岡田茉莉子さん自身が書き下ろした自伝『女優 岡田茉莉子』が発表されました。この本も読みごたえがありましたし、個人的に女優岡田茉莉子をもう一度観直すきっかけになったと思いますが、『私の渡世日記』はそれ以上のインパクトがあったのです。もちろん、岡田茉莉子さんは大好きな女優さんですが。『浮雲』(成瀬巳喜男監督)では二人共演されていますしね。
 
私が疑問に思うのは、誰もが高峰秀子を日本映画史に名を残す不世生の大女優と認めながら、本格的な「女優高峰秀子論」といったものが皆無であることだ。引退して30年以上になるというのにですよ。私の知る限り、僅かに川本三郎が『君美わしく』で、関川夏央が『女優男優』で高峰秀子をとりあげているだけだ。それとて本格的高峰秀子論には程遠い。これは、もしかして、高峰秀子自身が『私の渡世日記』という高峰秀子論を既に書いてしまったからなのか。もしそうだとすれば少々さびしい思いがしないでもない。今となっては、女優高峰秀子の全貌を知りたいと思っている人たちは大変多いに違いない。そういった人たちのためにも(私を含めて)どなたか本格的な女優高峰秀子論を書いていただきたいものですね。
| 趣味 | 10:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
おいで本
先日『だから演劇は面白い!』を探しに紀伊國屋書店へ行ったのですが、書棚を眺めていると、私に「おいで、おいで」をしている本があったのですね。つまり、私に読まれて欲しいと訴えかけてくる本のことをいうのですが、私はこれを勝手に「おいで本」といっています。過去には、『黄金座の物語』(大田和彦)、『芥川龍之介の夢』(清水昭三)、『アジア海道紀行』(佐々木幹郎)、『感情労働』(「現代思想」誌)などがありました。で、今回、私に訴えかけてきたのは、『ポストグローバル』(アレキサンダー・ゲルマン)。

世界的なアーティスト(グラフィック・デザイナー)らしいのですが、私にとっては全く未知の人。本に掲載されている彼の作品を見ると、ミニマルアートっぽい作風であり(ロシアアヴァンギャルドの影響もありそう)、未来志向の強さが窺われます。そんな彼が、ポストグローバルとして注目しているのが日本の伝統工芸などに代表される文化全般である。この本では、ゲルマンが日本の様々な伝統工芸や武術、作法等の世界に自らを関与させることにより、日本独自の文化が世界的普遍性をもっているのではと、身をもってその文化を体験するプロセスを描いたものである。この本を読んでいると、確かに日本の伝統がもつ「間」の文化などというのは、今、疲弊した世界で最も必要とされるものかもしれないと思わせる。

まあ、ゲルマンを通して自らの文化を深く理解することは、彼によると「これからの時代における日本人の役割を日本人自身が自覚することができれば、かつてないスケールで世界のリーダーになれる」ということであるから、そろそろ、この機会に少しばかり立ち止り、自分たちの文化を見つめなおすことも必要なのかもしれない。
| 趣味 | 09:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
J・J氏のこと
風邪で体調を崩すと集中力が欠けてしまうせいか仕事関係の本を読む気が薄れてしまう。そんなときは、軽めの本を読むことになるのだが、今回は津野海太郎さんが書いた『したくないことはしない−植草甚一の青春−』を読む。植草さん(JJ氏)の本は今でも若い人たちにけっこう人気があるらしい。私にとっての植草さんとは、大学に入って映画や本、そしてモダン・ジャズを本格的に聞き始めたころ、もっとも精力的に執筆活動をされていた方なので、もろに影響を受けていますね。最初に買ったジャズ評論集は、『ジャズの前衛と黒人たち』(晶文社)だったし、『映画だけしか頭になかった』(晶文社)は和田誠さんのイラストとともに印象深く、映画の見方について、別の楽しみ方を教えてもらったような気がしています。

特に、『映画だけしか頭になかった』の冒頭8頁に掲載された植草マニュフェスト「ぼくたちはシネマディクトなんだ」は、映画だけではなく文学や音楽といった他の分野を含めて、今でも私の基本姿勢となっているように思います。「シネマディクト(Cinemadict)」とは、「映画中毒者」といった意味なのですが、要はあまり世評を気にせず、自分が気に入った作品の細部にこだわったり、ときには興奮したりする気質の人たちのことをいうのでしょうね。まあ、元祖「オタク」みたいなものです。

それにしても、「したくないことはしない」という姿勢を一生貫いた生きざまは見事としか言いようがないです。経済的に困窮したこともあっただろうし、きっと奥さまは大変だったでしょうね。でも、私などが若いころの植草さんは本当にかっこいい存在で、羨ましくてならなかったですね。自分もそれなりの年齢になったら植草さんと同じように本の山に囲まれて生活したいと思いましたもの。で、そんな年齢になった今を思うに、植草さんとどこが違うかというと、確かに本の山にはそれなりに囲まれていますけど、「純粋さ」がちと欠けているかなと思ったりしているのです。
| 趣味 | 10:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
忙中閑あり
今週に入って何やら落ち着かないのである。毎日札幌へ出向いているせいかもしれない。月曜日は、仕事で顧問先の学校法人に行って込み入った相談を受け、火曜日は北海道会で来年からスタートする年金相談センターへ派遣する社労士についての打ち合わせ、そして昨日は、昼に北海道中小企業家同友会法人特別委員会に参加し、その後社労士会が主催する労働契約法セミナーに参加するも、疲れたので途中で退席し、小樽に戻る。その間、月曜日の夜には、同友会しりべし小樽支部のI上支部長の北海道功労賞とK村社長の高度熟練技能者認定受賞をお祝いする会に出席し、副支部長としてお祝いのスピーチをする。先輩副支部長が数人おられるにもかかわらず、若輩者の私がスピーチをするとは、いささか役不足の感が否めないのであるが。

そんなわけで、昨晩は自宅でノンビリする。誰もいない自宅でビールを飲みながら、札幌の書店で購入したBLUES&SOUL RECORS誌「ディラン、ブルース伝承」と川本三郎著『銀幕の東京』(中公新書)を読む。前者は、ボブ・ディランとカントリー・ブルースについて特集したもので、ピーター・バラカン氏のインタビューなど、読みごたえのある記事が載っている。さらにディランが影響を受けたブルース22曲がCDとしてパッケージされており、ファンにとってたまらない贈りものとなっている。読了後、自室でじっくりと聴き続けたことは言うまでもない。
 
『銀幕の東京』については、今発売中の雑誌「東京人」を読んで触発されたもの。川本三郎の本は結構読んでいるのですが、この本は知らなかった。10年前に発売になっているので、地元の書店にはなく、アマゾンに注文入手しました。この本で採りあげている「機‥豕の映画」13本の内、6本については既に観ているので、大変興味深く読ませてもらいましたね。ただ、「東京人」で紹介されていた、成瀬巳喜男の「銀座化粧」と「秋立ちぬ」はまだ観ていないので、アマゾンに注文しようかと思っているところです。それにしても「東京人」での大瀧詠一はすごい!
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